以前にも少しお伝えしましたが、不動産売却は多くの場合で何かしら「目的」があり、その為の「手段」として実行されるものです。
ポジティブなものからネガティブなものまで、さまざまなパターンがあります。
「勤め先から転勤の辞令がでた」
「手狭になったので広くしたい」
「離婚をするので現金化したい」
「相続したが住む人がいない」
検討当初は比較的、目的が明確なのですが、売却活動が進むにつれて手段の目的化が起きやすいので注意が必要です。
「何故売却をするのか」これは、さまざまな判断をする根拠となります。
絶対にブレてはいけない軸なのです。
また、目的と同時に把握しておくべき要素として「達成までの期限」が挙げられます。
「いつまでに売却するのか」
例えば、転勤の場合ですと、転勤後の売却は取引を理由に旧住所まで戻ってくるのは大変ですし、何より住んでいない期間の住宅ローン返済や固定資産税などが発生してしまうのは金銭的なロスとなります。
できれば、転勤までに売却を終えておきたいところです。
対して、手狭になったからという場合、「お子様の小学校入学前に」といった期限が有るパターンもあれば、「好条件で売れるのであれば」と期限を設けず高値での着地を目指すパターンもありえるでしょう。
また、買い替え先の物件を既に購入しており、「すぐに売れないと新居と現住居、どちらものローンを支払わなければならない」という大至急の売却が必要なこともあります。
※このように新旧2つの住宅ローンを抱える状況を「ダブルローン」と言います。
「目的」と「期限」を明確にし、「目標設定」を行うのです。
こうすることで、どのような売り方が適切であるかが見えてくるようになります。
あらゆる成功者に共通しているのは目標設定を行い、そこまでのプロセスを逆算し、目の前の課題に着実に取り組んでいく姿勢です。
不動産の売却は一般的に「3ヵ月以内の成約を目指す」という流れが基本とされています。
それよりも短期間での売却を目指す場合、販売価格は相場相応か、それよりも安くした方が良いですし、それ以上に期間を設けられる場合はあえて高値でスタートしてみるという戦略を選べる可能性が強まります。
仮に「半年以内」という目標設定をするのであれば、「最初の3ヵ月は高値で様子見、3ヵ月経過時点で相場価格に、残り2ヵ月を切ったらある程度の値引きも視野に入れる必要があるかもしれない」といった戦略をたてることも可能になります。
目標設定が明確であれば、価格交渉が入った場合にも検討がスムーズになります。
期間に余裕があれば受ける必要性は薄いですし、急ぎであれば多少の値引きは受け入れなければならないかもしれません。
後悔の無い判断を下すためにも、目標設定は大切な作業なのです。
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